こんにちは、ぴぴナースです🌷
私は病棟→訪問看護を経て、産業保健師に転職をした
未就学児ワーママです。
今回のこの記事では、新人産業保健師の1日を紹介します。
産業保健師に興味があるけど、実際にどんなことをしているのか想像つかないと
いざ転職活動を始めていくことも不安ですよね?
(私自身がそうでした。)
そんな方にぜひ見ていただけたら嬉しいです😌

🌼静かで落ち着いた“職場の保健室”のような空間
私が働いている産業保健室は、会社の中でも人通りの少ない場所にあります。
最初は「どうしてこんな奥まったところにあるんだろう?」と思っていましたが、
働き始めてからその理由に気づきました。
健康管理室に相談に来る社員さんの多くは、
体調やメンタルの不調など、周りに知られたくない悩みを抱えていることが少なくありません。
人目を気にせず来室できるように、あえて人通りの少ない場所に設置されています。
産業保健師が“プライバシーへの配慮が必要な職種である”ことを再認識しました。
私の勤める企業の産業保健師は、他拠点も併せて片手で数えるくらいの人数。
常にチャットで相談しあいながら業務をしています。
穏やかな雰囲気で、互いに相談しながらゆとりを持って働ける環境です。
🌼 9:00 出社|メールチェック・スケジュール確認
出社したら、まずはパソコンを立ち上げてメールとチャットチェックから1日が始まります。
人事部をはじめとする社内各所からの連絡、社員からの相談メールや診断書の提出など、
内容は本当にいろいろ。
1日の流れは、その日の相談件数や面談予定、産業医来訪日、年間スケジュールによって
かなり変わってくる印象です。
新人の私は、
- まずはメールをざっとみて、急ぎで対応が必要なことはないか確認
- 休職中の方の診断書期限や、復職プログラム中の方のフェーズの確認
- 産業医来訪があれば、意見書期限や相談者の整理
- その他委員会などの確認
をし、ToDoリストを書き出してスケジュールを組み立てていきます。
起床から職場到着まで、ひたすらにばたばたと過ごしているので、やっと一息つける時間。
コーヒーや温かいお茶を飲みながら、この作業をする時間が好きです。
🌼 10:00 社員対応(メンタル・フィジカル相談など)
健康相談の時間は、だいたい10時頃からスタートすることが多いです。
というのも、出社してすぐはメール返信や情報収集、1日の流れの確認など、
落ち着いて準備したい作業がいくつかあるから👩💻
訪問看護の頃は、朝から時間に追われて🚙バタバタ動き回っていたので、
ある程度自分で時間を調整できる働き方は、
企業で働くようになって感じた大きな違いのひとつです。
相談内容は、メンタル不調や体調の悩み、治療との両立やハラスメント相談など本当に様々。
また私は産業保健師としては「ど」新人。
相談内容をどこまで共有するのか、どこまで寄り添い共感を示すのか、
また人事部の一員としての産業保健師という立場から、組織の中でどんなスタンスで支援するのかなど、
まだまだ学ぶことだらけの状況です。
まずはしっかり話を聴いて、先輩保健師がどのような対応を行っているのか
実践をしながら習得させていただいている段階です。
🌼 10:30 産業医面談の準備
産業医面談がある日は、医師が到着する前に準備を完了させておきます。
- 対象となる社員の健康診断データの確認
- 長時間労働者のリストと残業内容・ストレス状況の確認
- 継続的に面談していただいている社員の最近の状況整理
- 意見書を書いていただく社員の情報や、復職プログラム中の社員の情報 など…
これまでの相談内容や勤務状況を確認したり、必要な資料をそろえたりと、
事前に把握しておくことが意外と多くあります。
臨床のように「その場で状況を見て判断する」というより、
面談や相談がスムーズに進むように“整えておく”ことが保健師の大事な役割
のようです。
入職して一か月、まだまだ社員の顔も経過もフェーズも、一致できていない私。
先輩保健師が医師へ報告している内容を確認しながら、
「産業保健師がどんな視点を持ち、産業医がどんな視点で管理をしているのか」
を学んでいる最中です。
🌼 11:00 産業医面談の同席
産業医面談は、社員が来室されることもありますが、
弊社では休職中の方との面談も多いのでオンラインで行うことも多いです。
人事課の職員が同席することもあります。
面談中は、社員・産業医の話を聞きながら記録を取ったり、必要に応じて補足説明をしたりと、
裏方のようでいて大事な役割がたくさんあります。
臨床時代に準えてみると、IC(インフォームドコンセント)の同席に近い役割をしている感じ。
面談が終わったあとは、人事課や上長への共有や社員へのフォローを行います。
まだ慣れない部分も多いですが、 “働き続けるための、働き方を整えるための面談” に
関わる時間は、産業保健師としての学びがとても大きいと感じています。
🌼 12:00 お昼休憩|病棟時代との違い
お昼休憩は、転職後からしっかり1時間取れなかったことはありません。
病棟や訪問看護の頃は、ナースコール対応や次の訪問先への移動などで
休憩が「取れたようで取れていない」ことも多く、時にはフラストレーションを感じることもありました。
なので、今の「確実に休憩時間が確保されている」環境に満足しています。
食事をしながら先輩と世間話をするのも楽しいし、
眠い時は仮眠をとったり敷地内を散歩したりすることもあります。
日頃から産業保健師として「作業効率を最大化する」ための健康管理を
従業員の方へお伝えする身としても、
午後からしゃきっと業務に集中できるように時間を有効活用しています。
🌼 午後の業務は、その時期に応じて変わる
午後は、午前中のように決まったスケジュールがあるわけではなく、
その日に必要な業務を優先順位をつけながら進めていくスタイルです。
健康診断、ストレスチェック、休職・復職支援、来訪者対応など、
時期や状況によってやることが変わるので、 「今日はどこから手をつけようかな」と考えながら動くことが多いです。
病棟や訪問看護のように“時間に追われる”というより、
自分で業務の流れを組み立てていく感覚が強いのが特徴です。
🌼 健康診断関連の業務(今の時期に多いもの)
産業保健師といえば思い浮かぶ「健康診断の業務」。
今の時期は次のような業務が中心です。
- 一斉健診以外で健康診断を受診した方の結果取りまとめ
未提出者への確認メール、提出結果が法定項目を網羅しているか 項目を確認します。 - 雇い入れ時健康診断の確認
入社した社員さんの健診結果が提出されているかチェックし、システムへ入力します。 - 特定健康診査の結果のフィードバックと保健指導準備
健保から送られてくる特定健康診査の結果から、
各支援が必要な方へのメール連絡や指導希望の有無などをお伺いし、健保と共有します。
私はまだ実践していないのですが、
先輩方は労基署への報告にむけてデータをまとめる作業を行っていました。
歴代の先輩方が作られたExcelのシートに、システムから数値を反映させて集計しているようです。
よくわからない単語が先輩方のチャットで飛び交っており、
これからさらにExcelやデータ取り扱いについての学習が必要だと思っているところです👩💻
🌼 長時間労働者・健診フォローなどの個別対応
午後は、個別のフォロー業務を進めることも多いです。
- 長時間労働者へのメール連絡
毎月のリストを確認し、体調や面談希望の有無を案内。 - 健診結果のフォロー連絡
産業医のコメントをもとに、経過観察や相談を促すメールを送付。
連絡は基本的にメールで行っています。
私の勤める企業では外国籍の方も多くいらっしゃるので、英語を使うことも増えてきました。
翻訳機に頼りながらも、できるだけ個別性のあるメールが作成できるよう心がけています。
🌼 来訪者対応(体調不良・けが・血圧チェック・ガス抜きなど)
日によってムラはありますが、
午後は社全体としても業務がひと段落する時間帯なのか、
集中力が切れたタイミングでけがをする人が多いのか、
体調不良ながらに出勤した方の限界がくるタイミングなのか、
私の経験則ですが来訪者が増えるような気がしています。
- 体調不良への対応(頭痛・腹痛・めまいなどが多いです)
- けがの応急処置(近隣の救急外来へ受診可否の連絡をすることもあります)
- 血圧チェックや定期受診の報告
- ふらっとガス抜きに来る社員さんの話を聴く
こうした場面では、訪問看護師としての経験が自然と活きていて、
「個々人に応じた臨時対応が必要だった訪看の力は強い!」と感じる瞬間です。
また身体面での体調不良で来室した従業員の方が、
毎月の「超過勤務労働者」リストの常連であることも少なくない印象をうけます。
働き方の負荷が体調に影響している可能性があるため、新人ながら注意深く見守るようにしています。
🌼 休職・復職支援の対応
必要なタイミングで、休職・復職に関する対応や事務処理を行います。
- 休職者への体調確認フォロー、受診後の連絡や診断書提出依頼
- 復職支援プログラムに向けての資料作成や人事部・所属上長との連絡
- 産業医面談の設定
- 復職後のフォロー(上長との業務状況の共有、本人への体調変化の確認など
これらの業務はこれまでの「看護師」としての経験とは異なり、
『人事部配置の職員(産業保健師)』の一人として』必要な書類を整え、
関係部署と連携しながら淡々と進めていく“事務的な側面”が大きいと感じています。
🌼 17:00 事務作業・翌日の準備
これ以外にも、細々とした事務作業を淡々とこなしていきます。
そうしていると、意外にもあっという間に終業時間が近づいてくるものです。
臨床時代と大きく異なるのは、
「今日この仕事を片付けないと、患者(利用者)の健康を大きく損ねてしまう」 という
“絶対に今日中に終わらせなければならない業務”がほとんどないこと。
明日に回せる業務を整理すること自体も、産業保健師としての大切な仕事だと感じています。
その日に行った業務やイベント、来訪者の対応などを日報にまとめながら、
翌日の業務に優先度をつけて、終業の準備をしていきます。
🌼17:30 終業
いまのところ、定時きっかりに終業・退社できています。
健診前後や、他部署と予算関係でやりとりが必要になる時期は残業になることもあるようですが、今のところはかなりレアなケースのようです。
「保育園のお迎えに間に合わないかもしれない」という不安を抱くことなく、
余裕をもって帰路につける働き方ができているのは、本当にありがたいと感じています。
🌼 まとめ
産業保健師として働き始めて感じるのは、
臨床経験だけでは不安に思っていた部分も、事前に学んでおいたことでスムーズに業務に入れた
ということです。
企業ならではのルールや事務的な手続きは覚えることが多いですが、
「臨床で培った看護師の能力が役立つ!」 と感じる場面がたくさんあります。
また産業保健師の仕事は “ひとりで判断して背負い込む”のではなく、
人事部や産業医、上長など、組織の中で連携しながら進めていく仕事。
未経験でも、流れを理解しながら少しずつ慣れていけば大丈夫そうです。
私自身、まだ新人で学びの途中ですが、
看護師としての経験と、就職前に学んだ知識を土台にしながら、
企業の一員として 少しずつ自分の役割が見えてきました。
この記事が、 「産業保健師に興味はあるけれど、未経験で不安…」
という方の背中を、ほんの少しでも押せたら嬉しいです。
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